拝金社会主義 中国 (ちくま新書)

2nd 4月, 2010 - Posted by admin - コメントは受け付けていません。

本日は2010-02-10に発売された拝金社会主義 中国 (ちくま新書)について紹介。

今の僕が求めていた素晴らしい本です。

本の表紙はこんなイメージ。。

それでは、レビューの紹介です。
参考にしてください。



拝金主義の向こうにあるものは何でしょうか?
 改革開放を経た後の中国人が、お金がすべてだという価値観、拝金主義に染まっていると最近の中国レポートや、書物の多くが指摘しています。

この本もそうした内容の一つです。著者は、中国で生まれ育った人で、中国国内に多くの人脈を持ち、取り上げる例も非常に具体的で説得力があり、

中国の現状を知るのには有益だと思いました。

 全体を通して、説得力もあり、良い本だとは思いましたが、次の二点だけがひっかりました。

一つは、著者が中国で生まれ育って、幼心に共産党を救世主のように信じ、今でも共産党を称える歌に胸が躍ると書かれている点です。

著者は日本人ですがそうした意味では、半分、中国人の心理を持っておられるようです。

 二点目は、散々、拝金主義の酷さを書いてきて、最後の後書きで、共産党独裁政治に対して容認する感想を書かれていることです。

延々と書いて来たことは一体何だったのかと少しがっかりさせられました。

拝金主義と政治体制とは関係ないと言うことでしょうか?

 中国十三億の民が拝金主義に陥ってお金儲けに踊り狂い、人間性を荒廃させることは、独裁政治を維持する人間たちには都合の良いことだと思います。

そうした切り口が無いのが残念です。



今の中国が良くわかる必読の力作
中国の「環球網」の最新のオンライン調査の結果「中国人の拝金主義は深刻ですか?」との質問に対し、実に95.4%もの人が「深刻」と回答し「深刻ではない」と回答したのはわずか2.9%であったと、今年2月26日の「人民網」の日本語版で報道されていた。つまり中国共産党の機関紙「人民日報」の電子版である「人民網」が報じたとゆう事は中国政府自身が認めている事であり、金融危機後の世界情勢と中国の圧倒的な経済力を分析する上で今こそ必要なのではないかと思う。中国共産党が消滅を逃れる為に「銭に向かった」結果がどうなるのか?!著者の鋭い観察眼がそれを追っている。


中国国民の拝金生活ぶりを独自の視点もいれて描く 
90年代以降の中国国民の多くが拝金主義に陥っていると多くの人が指摘してきました。

この本も同じことを描いています。

しかし、著者が女性であることもあってか女性をとりまく状況がどうであるのかについて詳しく

書かれています。

大学を優秀な成績で出た女性の結婚相手探しが困難になっていること、性の商品化が最近になっても

進んでいること、捨てられた女児が欧米の夫妻にもらわれていくことなどについて触れています。

その他、大学を出た人々の就職難のことについてページを割いて触れています。大学院生が店頭で肉を

売ることになったりすること、人民解放軍に入隊する(特別の条件付きで)学生が増えて来たことも

紹介されています。

著者は深く中国と関わってきたので他の本では触れられない事も出てきます。社会科学院が中国社会

に階層差があることを認めてレポートを緊急に仕上げさせた事情紹介がその一例です。

特色ある中国レポートとなっているので中国に興味にある方にはお奨めです。



ご購入を検討の方はこちらからどうぞ。

今日も非常に良い勉強が出来ました。

次回の紹介もご期待ください。

No Comments

No Comments

Leave a reply