生命保険のウラ側 (朝日新書)
31st 3月, 2010 - Posted by admin - コメントは受け付けていません。
本日は2010-02-12に発売された生命保険のウラ側 (朝日新書)について紹介。
本との出会いの大切さを改めて感じさせる本です。
それでは、レビューの紹介です。
参考にしてください。
単純明快!
「生命保険の罠」に引き続き、読ませて頂きましたが、今回も非常にわかりやすく保険の見直しポイントが書かれています。
保険は「定期保険」だけでいい、と言い切るその姿勢には多少違和感を感じるが、その違和感こそが我々消費者が保険会社に騙されている証拠とも感じます。読み進むうちにその違和感がとれ保険に対する見方が変わります。
マイホームの次に高い買い物といえる保険にかかる費用の生活経費に占めるウェートは相当なものと言えます。不要なものに過大にお金をかける必要はないのだとつくづく実感させられました。
すでに生命保険に入っている人も参考になる
「2人に1人がガンになる時代」のキャッチフレーズは85歳以降を
対象に加えたときであり、50歳前でガンにかかる人は男性で2.2%、
女性で4.4%に過ぎず、ウソではないが正確に伝えていないことに驚きである。
ケガの保障であるのにも関わらず医療保険であるかのように連想させるCMなど
我々が勝手に解釈することを前提に、もしくは勘違いをしている人をターゲットに
不安をあおり過ぎる情報を発信しているのではないかと思ってしますことばかり。
著者によるとプロと素人では「情報格差」があり、その格差は埋められないと言っている。
確かに勘違いしてしまうCMや2人に1人のキャッチコピーも知ってしまえば
たいしたことのない情報であり「情報格差」があるというのは納得させられる。
また「掛け捨て定期保険だけでいい」という理由のひとつに保険会社が
破綻しても契約条件の変更が少なく他社に引き継がれる可能性が高いと
いうことも納得させられた。
「どうすればよいのか」ということで見直し方法が紹介されているため
既に入っている私でも分かりやすく、会社の都合や営業マンの生態など
生命保険という世界に限らず参考になる一冊である。
談合なき価格操作:パッケージ型生命保険
本書の著者のメッセージは明快で「掛け捨ての定期保険だけで十分」ということである。その理由で評者が”オッ”と思ったものがある。単機能の定期保険では保険のプロと素人の間に情報格差が生まれる可能性が小さい、という理由である。
口の悪い評者なら、「複雑な保険は“プロが素人を食い物にする”可能性が高い。」と書くだろう。それを回避するために、素人が勉強して対抗するのは事実上不可能なので、プロが悪さ出来ない単純な保険に入りなさい、というのが著者の忠告だ。
悪い保険の例としてまず最初に、アカウント型保険を挙げている。この保険は物凄く複雑な構造をしている。顧客の要望に合わせた結果だ、というのが保険会社の言い分だ。しかし、消費者にとっては理解不可能な複雑な商品に成っている。
著者は9章で「我々の多くが”比べやすい保険”に入ることで市場原理が保険料を下げる圧力になるだろう。」という趣旨のことを書かれている。
逆に考えれば、アカウント型保険のように、他社の製品との価格比較が不可能なパッケージ商品を売ることで、保険会社は価格競争を回避しているわけだ。
カルテルは談合することで価格競争を回避するが、既存の保険会社は揃って複雑な保険を売り同業他社との比較を困難にすることで、価格競争を回避しているってことね‥。
しかし、生命保険業界にも新規参入がある。定期保険の保険料を新参でネット専業生保のライフネット生命と、大手生保で比較すると倍半分の開きがある。ライフネット生命は諸経費の割合を公表しており、それから推定すると大手生保は保険料の半分以上を営業などの諸経費に使っていると推定できる。我々消費者も随分と舐められたものである。市場原理でお灸を据えてあげましょう。
なお、本レビューでは評者が面白かった極一部を拡大して紹介した。生命保険の他の問題に関する忠告も充実している事を最後に付け加えておく。
間違いだらけの保険選び
著者は大手生保に勤務経験を持つ、保険プランナーである。
生命保険をどう選ぶべきか、かなり極端な(だが、もっともな)意見を開陳する。
これまで多くの生命保険会社は顧客のための保険商品ではなく、
自分たちが売りたい(儲かる)商品を売ってきた。
その手法は、消費者の無知につけこんで、必ずしもベストでない、
あるいは不要な保険を売るというものである。
著者による、保険選びのアドバイスは単純明快で、
「自分で理解できる保険しか選ばない」というものである。
今の多くの保険商品は特約が付加され複雑怪奇な内容なので、
大抵の人にはその内容は把握できていない。
だから、特約なしのシンプルな保険を選べというのだ。
実際に、ネット生保のライフネット生命やSBIアクサ生命には、
シンプルで明快な商品しかない。そういう会社も出てきている。
しかもこれらは大手の「漢字生命」よりも大幅に保険料が安い。
なぜこのような違いが出るのかについては、経費の問題なのだが、
保険会社の内情を詳しく書いてあるので本書で確かめてもらいたい。
著者のお薦めは「定期の死亡保険」一本のみにしろ、というもの。
違和感を覚えるかもしれないが、本書を読んでいけば、
その意味は納得できるものと思う。
都合のいいお客様にならないために
数百万という大きな買い物だというのに,その商品のことを
よく知らないまま購入している人が少なくないようだ.
本書は難解な保険商品に対する理解を求めるのではなく,
どのような保険が必要で,どのような保険が無駄かという基本的な部分を
実在の保険商品を挙げ,具体的な数字で比較しているので解りやすい.
そして,保険のプロ自身が加入したいという保険商品とは
どのような保険かが紹介されている.
保険会社ももちろん営利企業であり,儲けの大きい商品を
どのように売り込もうとしてくるかが痛快に書かれている.
(私には詐欺かと思うくらい狡猾な例もあった)
そのような保険会社にとって,都合のいい顧客にならないために
これから保険加入を考えている人はもちろん,見直しを考えている人も
必ず読んでおきたい本だと思う.
ご購入を検討の方はこちらからどうぞ。
今日も非常に良い勉強が出来ました。
次回の紹介もご期待ください。

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